肩関節は、回旋筋腱板と呼ばれる4つの筋肉の働きが重要とされています。
回旋筋腱板:①棘上筋、②棘下筋、③小円筋、④肩甲下筋
これらの筋肉が連動することで、肩関節のスムーズな動きを可能にします。
これらの筋肉が、機能低下や炎症を起こすと、痛みや可動域制限が起こります。
結髪動作(髪を後ろで結ぶ)結帯動作(背中で帯を結ぶ)が特に障害されやすい動きとされています。
この状態を四十肩、五十肩(肩関節周囲炎)といいます。
思い当たる原因はなく、徐々に痛みが増悪するケースが多いです。
運動不足や、デスクワーク、筋力低下などが危険因子という報告もあります。
肩関節周囲炎は、炎症期、拘縮期、回復期 という3段階の時期があります。
炎症期:炎症が強く出て、痛みが強い。痛みで寝れないなどの夜間痛がある。可動域制限は見られにくい時期
拘縮期:炎症は治まり激しい痛みはない状態。可動域制限がでている時期。特に、結髪動作結帯動作が障害されやすいです。拘縮期の期間は、数ヶ月~数年と幅広い期間痛むケースもあります。
回復期:痛み、可動域制限が寛解していく時期
これらの期間によって、治療や運動などが必要です。治療や運動の期間を間違うと症状の増悪などが起こる可能性があります。